長野電鉄(長野市)は25日と、7月2、9日に中野市街地を散策する「ぶらり散歩in中野」を初めて開く。中野市文化財保護審議会長の郷道(ごうどう)哲章さん(67)が案内人を務め、NHK大河ドラマ「真田丸」にゆかりのある高梨館跡公園など地域の歴史に触れながら街中を歩く。参加者を募っている。
高梨館跡公園は、戦国時代に北信地方で勢力を拡大した有力武士の高梨氏の館跡。真田丸では、一族の高梨内記が真田氏の家臣として登場している。ぶらり散歩では、館跡の歴史や、東側にある山城との関わりなどを紹介する。
信州中野駅が散策の発着場所。法運寺や王日神社に立ち寄るほか、中野陣屋・県庁記念館では真田氏ゆかりの鎧兜や火縄銃などを並べた展示を見学。信濃町出身で江戸時代の俳人小林一茶(1763〜1827)が滞在したみそ製造・販売の「ふくろや」の庭も訪ねる。
長野電鉄に乗るなどして信州中野駅に向かい、地域の歴史に触れてもらうことで、電車と沿線の魅力を体感してもらう。市街地にある石垣の積み方なども紹介する予定で、長野電鉄運輸課営業係長、吉池昭人さん(50)は「普段は素通りするような場所の身近な歴史に触れてほしい」と話す。
参加費は信州中野駅までの往復乗車券(特急券含む)と保険加入代を含めて1500円。定員は各回25人。信州中野駅に午前9時10分に集合し、正午ごろに解散。問い合わせ、申し込みは長野電鉄須坂駅(電話026・245・0317)へ。