県北の秘境として知られる秋山郷。栄村が観光振興に力を入れる

県北の秘境として知られる秋山郷。栄村が観光振興に力を入れる

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栄村、秋山郷観光てこ入れ 登山口への周遊バス検討

信濃毎日新聞(2016年6月9日)

 栄村は、新潟県津南町にまたがり、秘境として知られる「秋山郷」の観光振興を進めるため、7月に「さかえ倶楽部スキー場」などにある商工観光課の機能の一部を村秋山支所に移す。秋山地区内のバスの停留所と登山口を結ぶ周遊バスの運行も検討している。現場近くで観光客に接し、観光戦略づくりを進めることで、秋山郷の活性化につなげる。

 秋山郷は、県内外の観光客が登山や温泉、紅葉などを楽しむ村の観光拠点の一つ。だが、最近の入り込みは減少傾向。村商工観光課によると、2003年に秋山郷を訪れた観光客は4万8684人だったが、15年はほぼ半分の2万5022人に減った。

 村は組織改正などを通じ、秋山郷観光のてこ入れを図る考えだ。商工観光課の三つの係のうち「企業観光係」と「スキー場係」は現在、村北信の「さかえ倶楽部スキー場」にある。「ジオパーク推進係」はJR森宮野原駅前の複合施設「絆」にあり、それぞれ職員が常駐している。この三つの係を7月1日に「観光係」と「企業係」に再編し、観光係(4人ほど)を秋山支所に置く。企業係はスキー場に設置する。商工観光課長は秋山支所に常駐し、災害時の現地指揮にも当たる。

 登山は根強い人気がある。村と新潟県境の苗場山(2145メートル)と佐武流(さぶりゅう)山(2191メートル)、村内にある鳥甲(とりかぶと)山(2037メートル)の登山者は03年から15年は計約7400人でほぼ横ばいの状態だ。

 また、登山者のうち、苗場山頂にある苗場山自然体験交流センターの宿泊者は、03年の2895人から15年は4005人に増えている。村から津南町にかけての苗場山麓一帯は、貴重な地形や地質を確認できる「日本ジオパーク」に認定された。村は、今年初めて迎える国民の祝日「山の日」(8月11日)に合わせて登山者が増えることに期待を込める。

 山岳観光に力を入れるため、村は来年の夏山シーズンまでに、路線バスの停留所から登山口までの周遊バスの運行を目指す。今までは秋山地区内を通る路線バスの停留所から苗場山と鳥甲山の登山口まで徒歩や自家用車で向かう必要があった。森川浩市村長は「村の観光のメインは秋山郷。観光資源を活用して、人を呼び込んでいきたい」と話している。

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