砺波地方の作家の意欲作がそろった「となみ野美術展2016」=砺波市美術館

砺波地方の作家の意欲作がそろった「となみ野美術展2016」=砺波市美術館

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となみ野美術展が開幕 砺波市美術館に121人の意欲作

北日本新聞(2016年6月19日)

 砺波地方の作家の作品を一堂に紹介する総合美術展「となみ野美術展2016」が18日、砺波高道の同市美術館で開幕し、ベテランから若手の121人の意欲作がそろった。7月10日まで。

 日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門に新作・近作を1点ずつ出品。初出品は3人。となみ野美術大賞を受賞した南砺市城端の染織家、山下郁子さんの半紗織着物(はんしゃおりきもの)「爽光(そうこう)」は薄手の絹織物が持つ透明感を生かし、天から光が降り注ぐように軽やかに仕上げた。山下さんの大賞受賞は2009年に続き2回目。

 北日本新聞社賞に選ばれた6点のうち、柳田邦男さん(南砺・井口)の洋画「時の標(しるべ)」は裸婦の群像をキュービズム的に描いた。川田良樹さん(同・井波)の木彫刻「秋晴れ」は手にトンボが止まる少女がたたずむ姿を素朴に表現した。

 開幕式に出品作家ら約100人が出席。夏野修砺波市長が「砺波地方の芸術・文化の高さがうかがえる展示となった」と述べた。斉藤北日本新聞社常務があいさつ、今藤久之市議会議長が祝辞を述べた。山本仁史市教育長と小野田裕司館長が加わりテープカットした。来場者が各部門の作品をじっくりと鑑賞した。

 25、26日と7月2、3日は午後2時から学芸員による作品解説がある。会期中は無休。観覧料は一般600円、高校生以下無料。同展は砺波市、市教委、同美術館、北日本新聞社主催。富山テレビ放送共催。

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