水力発電の体験コーナーなどが並ぶ「小千谷信濃川水力発電館」

水力発電の体験コーナーなどが並ぶ「小千谷信濃川水力発電館」

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小千谷「市民の家」21日開館 自然満喫交流の場に JR水力発電館も併設 愛称「おぢゃ~る」 24日催し

新潟日報(2016年7月7日)

 小千谷市がJR東日本と共同で同市の山本山に整備を進めてきた「市民の家・小千谷信濃川水力発電館」が21日、開館する。市民の家は自然体験活動などを行う人たちの宿泊施設で、館内に併設された水力発電館は水力発電を学ぶ模型などを展示。社会教育や交流の拠点としての役割が期待され、24日にオープニングイベントが開かれる。

 JR東日本信濃川発電所の違法取水問題に伴い、JR東日本が小千谷市と取り組む地域共生策の一環。総事業費は約7億円で市が約4億円、JR東日本が約3億円をそれぞれ負担した。

 公募していた施設の愛称は小千谷とJRを組み合わせた造語「おぢゃ~る」に決まった。

 市民の家は老朽化に伴う改築で、延べ床面積960平方メートルの鉄骨2階建て。8人部屋や2人部屋、研修室に計90人が宿泊できる。料金は8人部屋に大人8人で泊まる場合、1人2300円。周辺に体育館や芝生の広場があり、市はスポーツ合宿やキャンプなどの利用を見込んでいる。

 水力発電館は平屋建てで477平方メートル。信濃川発電所を描いた約50メートルの絵巻風イラストや、発電所の歴史を映像で振り返るモニターを設置する。

 ボタンを押すと水車が回り、水力発電の仕組みを学ぶ装置や発電所のジオラマなどを展示。上越線と山手線の運転を体験できるシミュレーターもあり、信濃川発電所でつくられた電気で走る電車をPRする。

 オープニングイベントは24日午前10時~午後4時、鉄道模型の展示やミニSLの試乗体験を行う予定。

 市生涯学習スポーツ課は「小学校の環境学習や首都圏の人たちとの交流で利用してもらい、地域活性化につなげたい」としている。

 問い合わせは市民の家、0258(82)2478。

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