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チューリップ球根の集荷開始 砺波・品質は良好

北日本新聞(2016年7月12日)

 県特産のチューリップ球根の集荷作業が11日、砺波市大門(おおかど)の県花卉(かき)球根農業協同組合で始まり、生産農家から集まった球根の品質や大きさを調べた。今季は収穫直前の4月下旬から5月中旬に適度な降雨と好天に恵まれたことから、品質のいい球根が大きく育っており、豊作が期待される。

 生産農家が5月下旬から6月に収穫した球根を次々と運び込み、検査員が球根に傷みや病気がないかを確認した。清都和文組合長が作業を見守った。集荷作業は同組合入善支所(入善町板屋)でも行われた。7月末まで続き、全国各地に出荷し、9月上旬に店頭に並ぶ。

 今季は前年並みの1680万球の集荷を見込む。ほ場で行っていた球根の消毒作業を、掘り取り後に行ったことで病気の発生を抑制したという。

 今季は84経営体が前年より3ヘクタール少ない73ヘクタールで栽培。球根の出荷数や栽培面積は、生産農家の高齢化などで減少傾向が続く。苦境を打開するため、同組合と市球根組合などは昨年秋からオランダで普及する「ネット栽培」の実証試験を行い、生産の効率化とコスト削減を目指している。

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