来館者に挿絵の解説をする藤森さん(中央)=砺波市美術館

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小説「田園発」を水彩で表現 藤森さん挿絵展、砺波市美術館で開幕

北日本新聞(2016年7月24日)

 本紙の連載小説「田園発 港行き自転車」で、日本芸術院会員で洋画家の藤森兼明さん(砺波市庄川地域出身)が手掛けた挿絵原画を集めた企画展が23日、砺波市美術館で開幕した。富山を舞台にした物語に登場する風景や人物の内面などを、水彩の淡い色調と線で生き生きと描いた154点を紹介している。8月28日まで。

 「田園発-」は芥川賞作家の宮本輝さんが2012年1月から3年かけて掲載。挿絵は藤森さんが実際に現場に足を運んで取材を重ね、古里への思いを込めて描いた。今回は未公開の3点を含めた全作品が初めてそろった。

 清流と澄んだ空、青い海を爽やかに描いた「早月川を渡る富山地鉄」、あかね色に染まる夕暮れの魚津港の「岸壁釣り」など県東部の風景を題材にした作品が並ぶ。「ホタルイカ」は藍染めの和紙にプラチナの粉で点描し、神秘的な光を表現した。

 開幕式で夏野修市長、板倉北日本新聞社長があいさつ、島崎清孝市議会副議長が祝辞を述べた。藤森さんと小野田裕司同美術館長が加わり、テープカットした。アーティストトークで藤森さんが「富山で過ごした体験を思い起こして描き上げた。人物はすべて想像で、頭に浮かんだイメージを紙の上にトレースした」と語った。

 8月1日は休館。一般500円、高校生以下無料。同美術館、北日本新聞社主催。

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