信濃町の野尻湖に浮かぶ琵琶島にある宇賀神社の鳥居

信濃町の野尻湖に浮かぶ琵琶島にある宇賀神社の鳥居

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宇賀神社式年祭、21日開幕 野尻湖に浮かぶ島にある神社

信濃毎日新聞(2016年8月20日)

 信濃町の野尻湖に浮かぶ琵琶島(弁天島)にある宇賀神社で、7年目ごとの式年祭が21〜29日に開かれる。今回は伊勢神宮(三重県伊勢市)から、2013年の式年遷宮の際に譲渡された「御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)」を初めて公開する。宇賀弁才天像や十五童子像などが6年ぶりに公開されるなど、神社側は大勢の参拝を期待している。

 宇賀神社は730(天平2)年の創建で、式年祭は1628(寛永5)年の社殿再建を契機に始まったとされる。式年祭は、長野市戸隠地区の戸隠神社に伝わる太々(だいだい)神楽の奉納で幕を開け、16〜17世紀に作られたとされる人頭蛇身の宇賀弁才天像や、勝海舟の揮毫(きごう)と伝わる「宇賀神社」の額を公開する。

 初公開する伊勢神宮の宝物は、矢を入れて背負う「革御靱(かわのおんゆぎ)」と「御鏡」の2点。伊勢神宮では20年に一度、社殿を建て替える「式年遷宮」に合わせて装飾品や調度品を新調し、それまで納められていたものは全国の神社に譲られる。宮川滋彦宮司は「県内では初公開。名工の手で作られた宝物を多くの人に見てもらいたい」とする。

 琵琶島は、一周約660メートルほど。島の西端には、高さ10メートル、幅15メートルほどの鳥居がそびえる。戦国時代の大名上杉謙信の家臣で、謀反を企てた長尾政景とともに野尻湖に身を投げたとされる宇佐美定行の墓などもある。毎年開く行事には、島での音楽演奏や、船でみこしを運ぶ「湖上渡御(とぎょ)」、平和を祈る「浦安の舞」の奉納がある。最終日には、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る儀礼「風神祭」がある。

 宮川宮司は「今年は初公開の宝物もある。例年に増して参拝客が訪れてくれるとうれしい」と話している。島へは1日6回、定期船が運航している。

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