山の中に設けられたネットや板に身を隠しながら遊ぶサバイバルゲームの参加者たち

山の中に設けられたネットや板に身を隠しながら遊ぶサバイバルゲームの参加者たち

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チームで競うサバゲー 松本の手作り施設が人気

信濃毎日新聞(2016年9月10日)

 松本市五常の山中にあるサバイバルゲーム場「シューティングフィールド634(ムサシ)」が、愛好家の間で静かに人気を集めている。安曇野市豊科光の介護職員丸山久司さん(48)が、義理の父親で五常に住む明さん(69)と手作業で整備。山の傾斜や自生している木々を生かしているのが特徴だ。

 サバイバルゲームは、参加者がゴーグルやマスクを着け、エアガンを持って2チームに分かれ、相手を倒したり、相手陣地にあるブザーを先に鳴らしたりして勝敗を決める。エアガンの弾が当たったかは自己申告する。

 久司さんは2013年、愛好家の友人から「松本地方にはゲーム場がなく、造れば需要がある」と聞いた。サバイバルゲームをしたことはなかったが興味を持ち、千葉県などのゲーム場を見学。1960年代後半まで明さんの父親が牛を飼っていた土地の活用を決めた。

 鉄工所で働く明さんと協力し、広さ約1・2ヘクタールの山中に、身を隠すためのタイヤやベニヤ板を置き、スコップで傾斜に小道を作った。牛舎の半分を扉や壁を多数設けたゲーム場に、残り半分をソファなどを置いた休憩室に改装し、14年夏に完成。「ムサシ」は明さん宅が標高634メートルと聞いて名付けた。

 中南信地方の若者団体「LAND(ランド)」主催のイベントが4日にあり、市内外の約40人が参加。持参した迷彩服に身を包み、木や草むらに身を隠しながらゲームを楽しんだ。松本市の農業、百瀬慶一さん(50)は「ここは傾斜と森林を活用した自然の中で楽しめて、手入れもよくされている」と喜んでいた。

 同時に2組が遊べるよう、フィールドをさらに広げる計画だ。久司さんは「動き回ることも防御もできる。自分に合った楽しみ方で良い汗をかいてもらいたい」と話している。

 営業は土、日曜日の午前10時〜午後5時。1人千円で、無料でバーベキューセットの貸し出しもしている。問い合わせは久司さん(電話090・4158・9178)へ。

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