一般公開されている第1次上田合戦の絵図

一般公開されている第1次上田合戦の絵図

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これが徳川破った昌幸の戦法 第1次上田合戦の絵図一般公開

信濃毎日新聞(2016年10月6日)

 上田ゆかりの戦国武将・真田昌幸が1585(天正13)年に徳川勢を破った「第1次上田合戦」での真田勢の配置や戦法を記す絵図が、上田市立博物館の企画展「大坂の役と語りつがれる真田」に合わせて12月25日まで期間限定で展示されている。昨年11月に新たに確認された資料で、一般公開は初めて。

 この「信州上田初之真田陣絵図」は、上智大准教授の中沢克昭さん(50)=日本中世史、長野市出身=が昨年11月に入手し、分析した。千曲川の北に上田城、南に徳川勢の陣が描かれている。中沢さんによると絵図は原本ではなく、江戸初期に軍学で戦法を学ぶ教材として作成された写しとみられる。

 第1次上田合戦を詳しく伝える史料は少なく、同博物館館長の倉沢正幸さん(61)は「戦いの経過が注記で詳しく書かれている貴重な資料」と話している。

 来年1月31日までの企画展では他に、昨年2月に見つかった昌幸の長男で初代松代藩主・信之の位牌(いはい)が18日から12月18日まで展示予定。大坂の陣関連の展示では、夏の陣(1615年)で豊臣方について戦う昌幸の次男信繁(幸村)の姿を描いた「真田幸村勇戦之図」や、冬の陣(1614年)での徳川、豊臣両軍の配置が書かれた「大坂冬之陣図」がある。

 開館時間は午前8時半〜午後5時(入館は午後4時半まで)。一般300円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは上田市立博物館(電話0268・22・1274)へ。

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