特別展「霊峰立山―立山信仰を探る―」の前期展が、富山市の県埋蔵文化財センターで開かれている。5年にわたる県の「立山・黒部山岳遺跡調査」の成果と立山信仰の歴史を紹介している。11月10日まで。
調査は2010~14年度に行われ、立山・黒部地域に残る古代から近代の遺跡の実態解明に努めた。
浄土山や別山の測量調査、ザラ峠の分布調査の模様を撮影した写真パネルを展示。立山開山の聖地である玉殿窟(たまどののいわや)で出土した青銅製品や中国銭など史料約150点も並べ、立山信仰の始まりから成立、発展の流れを分かりやすく伝えている。後期展は11月19日から。