ゾモの人形など展示物を紹介する貞兼さん(右)=立山カルデラ砂防博物館

ゾモの人形など展示物を紹介する貞兼さん(右)=立山カルデラ砂防博物館

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被災したネパール・ランタン村の暮らし紹介 立山カルデラ砂防博物館

北日本新聞(2016年10月26日)

 昨年4月のネパール大地震による土砂崩れや雪崩で壊滅状態になったランタン村の暮らしを紹介する展示が、立山町の立山カルデラ砂防博物館で行われている。災害前後の村の様子を記録した写真を中心に展示し、悲劇を乗り越えて再建に取り組む村民の苦闘を伝えている。11月27日まで。

 ランタン村はネパールの中央北部に位置。豊富な草花や眼前に広がる山々などから、英国の登山家ティルマンが「世界で最も美しい谷」と称した渓谷がある。地震によって集落が埋まり、多くの村民や登山者が命を落とした。

 現地で水力発電施設や公民館などを整備してきたボランティア団体「ランタンプラン」(貞兼綾子代表)が中心となり展示用の写真を用意。村で受け継がれてきた祭りや、谷を染める色鮮やかな季節の花々、大地震による被害を分析したデータなどを並べた。

 貞兼代表によるギャラリートークを開催。ゾモ(ヤクと牛の交配種の雌)を贈り牧畜の再興を目指す「ゾモファンド」の取り組みや、チャリティーグッズなども紹介し「現地に山歩きに行ったり周囲に伝えたりして、支援の輪を広げてほしい」と呼び掛けた。

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