「山車綴れ錦見送幕」(左)をはじめ、祭りに使われる文化財なども並ぶ特別展「若狭のたから」=28日、小浜市の県立若狭歴史博物館

「山車綴れ錦見送幕」(左)をはじめ、祭りに使われる文化財なども並ぶ特別展「若狭のたから」=28日、小浜市の県立若狭歴史博物館

福井県 敦賀・若狭

県立歴博特別展開幕 若狭の文化財堪能

福井新聞(2016年10月29日)

 嶺南地方で守り継がれてきた文化財を一堂に集めた県立若狭歴史博物館(小浜市)の特別展「若狭のたから」が29日、開幕する。同館が所蔵する鳥浜貝塚の出土品をはじめ、奈良文化財研究所が所蔵する平常宮跡から出土した木簡、宮内庁が所蔵する史跡西塚古墳の出土品、祭りに使われる道具や幕など約300点を展示。28日には内覧会が開かれ、貸し出した関係者ら約50人が、文化財の宝庫・嶺南を堪能した。

 副題に「知る・まもる・つなぐ」と銘打って、嶺南の多彩な文化財に触れ、未来へとつないできた努力を感じてもらおうとの狙い。

 展示は「敦賀・若狭を語る文化財たち」として、小浜市の蒼(あお)島の拡大写真や、市教委所蔵のコウノトリの剥製、同市の国史跡後瀬山城跡や土御門家の旧跡(おおい町)などに説明を加えている。

 また、平城宮跡から出土し重要文化財に指定されている嶺南ゆかりの木簡のほか、嶺南一帯で営まれている王の舞や地蔵盆、早瀬子供歌舞伎(美浜町)、放生(ほうぜ)祭(小浜市)などのお面や衣装、神楽などが並ぶ。色鮮やかな山車綴(つづ)れ錦見送(みおくり)幕(若狭町熊川、県指定文化財)も目を引いている。

 「まもる」として保護にスポットを当てている展示では国宝・明通寺(小浜市)の修理を紹介。重文の鳥浜貝塚出土品を並べ保存法などを説明している。史跡西塚古墳(若狭町)の出土品や調査報告書なども並ぶ。

 また「つなぐ」と題した展示では、若狭めのうの玉磨(たますり)用具(小浜市)を展示。女性が出産の際に使った産小屋(うぶごや)を写した1955年の写真(同)や模型なども紹介している。

 同館の鯵本(あじもと)眞友美学芸員は「多彩な文化財を通して、守り継いできた地域の人々の郷土愛を感じてもらえれば」と話している。

 同展は12月4日まで。観覧料は小中学生200円、高校・大学生300円、一般400円。

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