開始のイベントで提供した若穂地区のイノシシ肉を使った「ぼたん鍋」

開始のイベントで提供した若穂地区のイノシシ肉を使った「ぼたん鍋」

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若穂ジビエ、食べてみて 長野市役所内の食堂

信濃毎日新聞(2016年11月9日)

 長野市役所内の食堂「ししとう」で8日、イノシシや鹿のジビエ(野生鳥獣肉)を使った料理の提供が始まった。市内唯一の食肉処理加工施設がある若穂地区の住民でつくる実行委員会と食堂が企画した。狩猟期間(15日〜来年2月15日)に合わせ、捕獲したイノシシや鹿の肉を使い、ジビエの魅力を発信する。

 8日夜は、口コミでジビエの魅力を広めてもらおうと、地元住民らを対象に、開始のイベントを市役所第1庁舎8階にあるししとうで開いた。参加者はイノシシ肉と若穂地区の旬の野菜をふんだんに使った「ぼたん鍋」や、鹿やイノシシの肉を赤ワインなどに一晩漬け込んで焼き上げたロースト、鹿肉のホワイトカレーなどを味わった。市によると、鹿肉は高タンパク低カロリーで鉄分が豊富。脂肪燃焼を促し、疲労を和らげる効果があるという。

 支所ごとに住民と連携し、本年度から3年間で地域活性化や課題解決に取り組む市の「地域発きらめき事業」の一環。中山間地域の若穂地区をはじめ、市内ではイノシシや鹿による農作物被害が深刻で、消費までの流れをつくることで捕獲を進めやすくする狙いがある。

 ししとうで提供するジビエ料理は、ランチタイム(午前11時〜午後2時)では狩猟期間中の毎月第2、4火曜日に「若穂ジビエの日」を設け、限定20食を販売。ホワイトカレーのほか、「若穂シカ漬け丼」「若穂いのしし丼すき焼き風」「若穂いのしかそぼろ丼」のいずれかを日替わりで提供する。600円から。

 ディナータイム(午後5時〜9時半)は、ぼたん鍋や鹿肉のローストなどで、飲み放題付き(2時間)の「いのしかコース」(4千円から)を提供。1週間前までに、ししとう(電話026・228・6852)に予約する。

 実行委員長の綿内剛美・若穂地区住民自治協議会長(71)=長野市若穂綿内=は「まだ食べたことのない人にぜひそのおいしさを伝えてほしい」と参加者に呼び掛けていた。

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