保安林に整備されたトレイルコースを走る自転車愛好家=13日、新潟市西蒲区

保安林に整備されたトレイルコースを走る自転車愛好家=13日、新潟市西蒲区

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自転車愛好家 トレイルコース整備 西蒲区角田浜の保安林

新潟日報(2016年11月17日)

 新潟市西蒲区角田浜の保安林に、自転車愛好家らが、マウンテンバイクなどで走行できるトレイルコースを整備した。地元自治会の協力を得て、7カ月ほどかけて完成。13日には初の走行会が開かれ、参加者は木漏れ日が差し込む松林の中を爽快に駆け抜けた。

 コースができたのは、角田浜海水浴場のキャンプ場に面した保安林。一帯は角田浜自治会が共有地として管理するが、近年は倒木が散乱したり、粗大ごみなどが不法投棄されたりして荒れていた。

 西蒲区出身で中央区の会社員(52)が、県内では気軽にマウンテンバイクで走れる専用路が少ない実態を自治会に伝え、整備について相談。人手が入れば松の健全な成長も期待できるため、地元も快諾。県の助成も得て、4月に取りかかった。

 市内外の知人や自転車愛好家らに呼び掛け、倒木の処理や草刈り、はびこるツタを切るなど、月1回の作業に汗を流してきた。切り開いたコースは幅2メートルほど。600メートルから2キロまで3種類の走り方を周回で楽しめる。アップダウンや倒木を並べたジャンプ台も作った。

 角田浜の自治会長(67)は「保安林を整備していただき、立派なトレイルコースに仕上がった。健康増進と交流人口の拡大、不法投棄の防止にもつながる」と感謝する。

 走行会では、県内外から約40人が参加。マウンテンバイクとシクロクロスの自転車部門に、トレイルランニングも加えて開催した。参加者は松葉や枯れ葉が積もる軟らかな地面を疾走した。

 整備に取り組み、親子で走行会に参加した新発田市西園町男性(44)は「アップダウンが多くて走っていて楽しい。走ると結構息が上がるのでトレーニングにもなる」と話した。

 岩崎さんは「県内でも数少ないトレイルコースだと思うし、気持ち良く走れる。今後もコースの延伸や充実に努める。いつかは大きな大会を誘致し、地域の活性化につなげたい」と意気込んだ。

 コースの利用は無料。利用者は事故防止のため、鈴など音の出る物を必ず身に着けて走る。問い合わせは佐上商会、025(275)3369。

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