「一茶のこみち 美湯の宿」の売店で販売している雪白舞

「一茶のこみち 美湯の宿」の売店で販売している雪白舞

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山ノ内のブランド米「雪白舞」 観光と連携

信濃毎日新聞(2016年12月16日)

 下高井郡山ノ内町の稲作農家有志が、生産するコメを独自の認定基準によってブランド化し、「雪白舞(ゆきしろまい)」の商標で販売を始めた。国内外から人を集める地元の主力産業の観光に着目し、宿泊施設と連携。宿泊客に「ご当地食材」として提供することで付加価値を高め、生産の拡大を図る。

 雪白舞は、稲作農家22人でつくる「山ノ内米研究会」が栽培するコシヒカリ。タンパク質や水分などコメの四つの成分を測定しておいしさの基準とする「食味値」(100点満点)で、85点以上を認定している。初めて収穫した今季は14人が測定し、基準を満たした11人の計約5トンを雪白舞として販売している。

 ブランド化に乗り出したのは、斉藤蝶次郎(ちょうじろう)会長(62)が栽培したコメが、米・食味鑑定士協会などが主催する「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」で2012年、13年と2年連続で金賞を受賞したのがきっかけ。研究会役員の竹節喜栄(きえい)さん(60)は「山ノ内は果樹産地でコメは自家消費がほとんど。コンクールの評価が地元産米を見つめ直す機会になった」と説明する。

 町内は、志賀高原のスキー場、湯田中渋温泉郷、地獄谷野猿公苑の猿など観光資源が豊富。15年2月、コメのブランド化で稲作農業と観光業の活性化に結び付けようと、同研究会が発足した。栽培技術を高める勉強会を開き、今年6月に商標登録。小売価格は税込みで5キロ3240円、2キロ1300円。一般的なコシヒカリの価格より2、3割高い設定だ。

 町内の宿泊施設2カ所の食事で提供を開始。農協の店舗や道の駅でも販売している。食事で提供し、土産物として売店でも売っている旅館「一茶のこみち 美湯の宿」の斉須正男社長(71)は「コメは日本食に欠かせない。観光にとっても農業と連携してアピールすることは重要。ぜひ通年で使える収穫量を確保してほしい」と期待している。

 国による主食用米の生産調整(減反)の転換で、18年産米から生産数量目標の配分が廃止される。過剰生産による米価下落への懸念から、販路の構築などの対策が必要との指摘もある。斉藤会長は「栽培技術や雪白舞の認知度を向上させながら、若い担い手を増やしたり、水田の基盤整備をしたりして地元の農業をてこ入れしたい」としている。

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