土蔵造りのまち資料館に展示された「天神様」の掛け軸や木彫

土蔵造りのまち資料館に展示された「天神様」の掛け軸や木彫

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21日から「山町筋の天神様祭」 高岡

北日本新聞(2017年1月21日)

 高岡市の国重要伝統的建造物群保存地区の山町筋で21、22の両日に開かれる「山町筋の天神様祭」を前に、地元住民らが20日、土蔵造りの家の座敷や商店のショーウインドーなどに「天神様」として親しまれる菅原道真の掛け軸や人形を飾り付けた。期間中、講演会や寺子屋天神講もあり、県内外の観光客に高岡の伝統文化を伝える。

 高岡は天神信仰の盛んな地域。江戸時代、山町筋の寺子屋では1月25日に天神講が行われ、「天神様」の軸や人形の前で道真の遺徳や学問の大切さを教えていたという。

 天神様祭は土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会(作井宗人会長)が毎年開き、16回目。ことしは御馬出町と守山町、木舟町、小馬出町の約40カ所を会場に実施する。

 市土蔵造りのまち資料館(小馬出町)では、市立博物館や市内の旧家などから借りた軸や木彫、土人形など14点を並べた。ベンガラ色の壁が塗られた床の間には、江戸期に高岡で活躍した絵師堀川敬周筆の軸や小さな木彫を安置した厨子(ずし)などを飾った。作井会長は「町人たちが守り伝えてきた文化を多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 講演会は21日午後2時から高岡御車山(みくるまやま)会館で行われ、同館の中村知子学芸員が「ユネスコ無形文化遺産登録!高岡御車山祭」と題して語る。入場無料。寺子屋天神講は平米小学校の向井康之校長を講師に迎え、22日午前11時から土蔵造りのまち資料館で開催する。一般500円、小学生無料。

 問い合わせは作井会長、電話0766(23)2623。北日本新聞社共催。

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