長野市のJR長野駅で5日、外国人旅行者らを対象に、日本文化を紹介するイベント「Feel Japan!Nagano 駅すぽ2017」が開かれた。県長野地方事務所が主催し、今年で2回目。信州の伝統文化の紹介や戸隠流忍術の実演などがあり、多くの外国人旅行者などでにぎわった。
同市戸隠地区の住民らは、手裏剣の使い方などを披露。外国人らも的を目がけて手裏剣を投げたり、吹き矢を吹いたりして楽しんだ。着物や紙製の甲冑(かっちゅう)を着ることができるコーナーでは、同市松代地区の住民組織「エコール・ド・まつしろ倶楽部(くらぶ)」などが着替えを手伝った。
米国出身で市内の英会話教室に勤務しているティファニー・ハナスさん(26)は着付けを体験。白地に花やチョウの模様をあしらった着物を着て、知人と一緒に記念撮影。2年ほど前から日本で暮らしているというハナスさん。「礼儀を大切にする日本の文化が好き」といい、「とてもいい記念になった」と喜んでいた。
同地事所商工観光課の樋口良雄課長は「この時季はスキーなどのために信州に訪れる外国人が多いので、こうしたイベントを続けていきたい」と話していた。