畠中さんが描いた柱絵に見入る来場者=県水墨美術館

畠中さんが描いた柱絵に見入る来場者=県水墨美術館

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興福寺の寺宝と畠中光享展が開幕 荘厳な仏教美術紹介

北日本新聞(2017年2月10日)

 企画展「興福寺の寺宝と畠中光享(こうきょう)展」の開会式が9日、会場の県水墨美術館であり、関係者らが開幕を祝った。世界文化遺産の名刹(めいさつ)、興福寺(奈良市)に伝わる宝物と、日本画家の畠中光享さん(京都)が寺の中金堂(ちゅうこんどう)再建のために描いた柱絵や近作など38点を紹介する展覧会で、荘厳な仏教美術の世界に浸れる。3月20日まで。

 興福寺は710年に現在の地に建立され、法相宗の中心寺院として栄えた。来年秋に伽藍(がらん)の中心である中金堂が約300年ぶりに再建されることに合わせ、畠中さんが柱絵を制作。寺ゆかりの高僧である祖師14人を描いた。企画展では、奉納に先駆けて柱絵を公開。寺の歴史を体現した国宝の鎮壇具や重要文化財の仏像と合わせて展示する。

 開会式では、山本修県生活環境文化部長と興福寺の多川俊映貫主(かんす)、畠中さんがあいさつ。伊藤圭子日本経済新聞社執行役員、本吉和人北日本放送事業局長、蒲地北日本新聞社事業局長が加わり、テープカットした。多川貫主と僧侶6人による法要もあった。来場した福井市立郷土歴史博物館学芸員の藤川明宏さん(38)は「こんなに貴重な取り合わせはめったにない」とじっくり見入っていた。

 会期中の金、土、日曜と祝日(3月3~5日、イベント時を除く)の午前11時半と午後2時に興福寺の僧侶が寺の歴史と中金堂の再建についてギャラリートークする。

 県水墨美術館、法相宗大本山興福寺、日本経済新聞社、BSジャパン、北日本放送、北日本新聞社主催。

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