昭和初期や江戸時代のひな飾りも並ぶ会場

昭和初期や江戸時代のひな飾りも並ぶ会場

長野県 伊那路 祭り・催し

ひな飾り、華やかに「競演」 伊那の旧井沢家住宅

信濃毎日新聞(2017年2月23日)

 伊那市西町の旧井沢家住宅で、毎年恒例の「雛(ひな)祭りとまゆ玉飾り」が開かれている。大小のつるしびなや昭和初期から中期の段飾り、江戸時代中期の押し絵びななど計151点が会場を彩っている。

 ウサギや桃などを丁寧に作り込んであるつるしびなは、駒ケ根市内の有志のグループが作った。豪勢な七段飾りや、赤や金を基調とした年代物の着物など、おひな様の華やかな様子に「すごいな」とつぶやく来場者もいた。

 上伊那地方をはじめ県内各地から、同住宅を管理する団体「伊那部宿を考える会」に寄付されたひな飾りを展示している。松川町から夫婦で訪れた60代の主婦は「つるしびなはあちこちで見るけれど、鶴の飾りは初めて見ました」と展示品の多彩さに驚いていた。

 同会会長の中村国義さん(74)は「昨今は桃の節句で飾りをする家庭が少なくなったように思う。お子さんや家族連れにぜひ来てほしい」と話している。展示は3月3日まで(28日は休館)、午前9時〜午後4時。料金は大人200円、小中高生無料。最終日は甘酒を振る舞う。

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