再現された法隆寺の釈迦三尊像を見学する児童ら

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国宝の再現像に興味津々 高岡で団体鑑賞相次ぐ

北日本新聞(2017年3月14日)

 高岡市のウイング・ウイング高岡で公開中の「国宝 法隆寺金堂釈迦(しゃか)三尊像」の再現像の見学に市内の学校の児童や生徒が相次いで訪れている。13日は高岡高校と万葉、平米の両小学校から来場。国宝を忠実に再現する職人技に触れ、ものづくりのまち高岡の伝統産業に誇りを感じていた。一般公開は20日まで。入場無料。

 再現像の制作は、高岡、南砺両市や東京芸術大などでつくる協議会が産学官連携事業として2015年度から取り組んできた。同大が計測したデータを基に3Dプリンターで原型を作り、高岡市の鋳物メーカーが像を鋳造。台座は南砺市井波地域の職人が手掛けた。

 万葉小は5年生44人、平米小は6年生19人が来場。市職員の解説を聞きながら鑑賞し、細かな造形美や色合いに見入った。吉井葉奈さん(万葉小5年)は「本物そっくりで驚いた。高岡で作られたと思うと誇らしい気分」と話した。

 高岡高校は探究科学科1年の80人が郷土学習の一環で訪れた。制作期間が1年半だったことを知った六渡愛由さん(1年)は「長い年月をかけて作り上げられた本物の質感を、短期間で再現するなんてすごい」と職人技に感心していた。

 市産業企画課によると、14、15日も市内の高校や小学校から見学に訪れる。

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