部分開館した富山県美術館。ガラス張りの吹き抜け空間、ホワイエではトークショーなどが行われ、大勢でにぎわった=富山市木場町

部分開館した富山県美術館。ガラス張りの吹き抜け空間、ホワイエではトークショーなどが行われ、大勢でにぎわった=富山市木場町

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美の殿堂誕生 富山県美術館が部分開館

北日本新聞(2017年3月26日)

 富山駅北の富岩運河環水公園で整備が進められていた富山県美術館が25日、部分開館し、アトリエやギャラリー、レストランなど一部の施設が先行オープンした。記念イベントも多彩に行われ、新しい「美の殿堂」を一目見ようと、初日から6千人近くが訪れ、館内は終日熱気に包まれた。

 新美術館は県立近代美術館が移転リニューアルした。鉄骨造り3階建て、延べ床面積1万4990平方メートルで総工費は85億円。1階は県民の作品発表の場となるギャラリーやショップ、カフェと103台分の駐車場を備え、2階は展示室とホワイエ(待合)、3階は東京の老舗洋食店「日本橋 たいめいけん」やアトリエ、ホールなどがある。

 部分開館で、展示室を除く全てのスペースが無料で入場できる。洋食店とカフェ、ショップも営業を始めた。環水公園内に美術館への遊歩道「プロムナード」も設けた。

 午前の記念式典では、石井隆一知事が「環水公園と合わせて年間200万人の来訪を目指す」とあいさつ。宮腰光寛衆院議員、稗苗清吉県議会議長、高木繁雄県美術館開設準備委員長が祝辞を述べ、テープカットとくす玉割りで開館を祝った。

 午後からは美術館を設計した建築家、内藤廣さん(東京)の講演や子ども向けワークショップが開かれた。ガラス張りの壁から立山連峰が一望できる2階のホワイエでもトークショーが行われた。終日にぎわい、初日の来館者は5859人となった。

 遊具を設置した屋上庭園は4月29日から利用を始め、全面開館は、展示室の環境が整う8月26日。記念展「生命と美の物語 LIFE-楽園をもとめて」を開く。開館時間は午前9時半から午後6時。水曜と祝日の翌日は休館。

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