映像資料「竜脚類 巨大化の秘密」を解説する関谷研究員=29日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館

映像資料「竜脚類 巨大化の秘密」を解説する関谷研究員=29日、福井県勝山市の福井県立恐竜博物館

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竜脚類巨大化なぜ?映像で解説 福井県立恐竜博物館

福井新聞(2017年3月30日)

 福井県勝山市の福井県立恐竜博物館は、映像資料「竜脚類 巨大化の秘密」を制作し29日、同館で報道関係者向けの完成試写会を開いた。草食恐竜ブラキオサウルスなどの竜脚類が大型化した謎を海外の専門家インタビュー映像を交え分かりやすく仕上げている。

 映像資料は同館が毎年度1~2本制作している。制作費は600万円。

 映像では竜脚類がなぜ全長40メートルにもなったのか最新の研究で明らかになった▽餌の食べ方▽呼吸法▽成長の早さ▽卵の産み方―の四つのキーワードで解説した。

 かまずに飲み込むため大量のエサを一日中食べ続けることができたほか、骨の成長速度が他の恐竜と異なり生涯成長し続けたことが巨大化の秘密と指摘。CGなどを多用し15分30秒の映像にまとめた。

 また映像では、勝山市で発見された竜脚類「フクイティタン」についても触れている。

 担当した関谷透研究員(35)は「来館者からなぜあれほど大きくなったのか尋ねられたことが制作のきっかけだった。小学生でも分かるようにこだわった」と話している。

 30日から同館2階視聴覚ライブラリーなどで見ることができる。

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