安養寺の境内を暴れ回る阿島獅子

安養寺の境内を暴れ回る阿島獅子

長野県 伊那路 祭り・催し

暴れる「阿島獅子」全長20メートル 喬木・安養寺で駆け回る

信濃毎日新聞(2017年4月3日)

 喬木村阿島に江戸時代から伝わるとされる獅子舞「阿島獅子」が2日、地元の阿島祭りで披露された。動きの激しさから「暴れ獅子」とも呼ばれ、舞を奉納した安養寺では、境内を獅子が猛スピードで駆け回り、笛や太鼓を演奏する囃子(はやし)屋台に体当たり。転んで砂まみれになった担ぎ手の若者たちに、境内を埋めた観衆が声援を送った。

 阿島獅子は全長約20メートル。竹で組んだ胴体を30人ほどの若者で担ぎ上げて舞うのが特徴だ。地区内を練り歩いてから、安養寺の境内へ。笛の音のテンポが速まると、獅子頭と胴体をつなぐ布がちぎれそうになるくらい激しく、駆け回った。

 境内には、囃子屋台4台が並び、法被姿の男たちが、担ぎ手に声援。「いいぞ、いいぞ」「こっちに来い」とはやし立てると、獅子は胴体を屋台にぶつけた。終盤、境内の石灯籠を養生する竹囲いもなぎ倒し、観客の盛り上がりは最高潮に達した。

 今年は、より勇壮な舞を披露しようと、担ぎ手を「卒業」したOBも復帰。4年連続で獅子頭を担当した会社員の三石達也さん(22)=阿島北地区=は「担ぎ手の若者が減る中、OBと協力できた。最近では一番盛り上がったのではないか」と話していた。境内では、地元の園児と児童による「阿島子ども獅子」の奉納もあった。

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