上高地に向かうシャトルバスに手を振る出発式参加者=17日、松本市安曇

上高地に向かうシャトルバスに手を振る出発式参加者=17日、松本市安曇

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上高地、観光客呼び戻せ 誘客PRへ初の出発式

信濃毎日新聞(2017年4月18日)

 北アルプス上高地(松本市安曇)の観光客の減少傾向が続き、県道上高地公園線の冬季通行規制が解除された17日、同市沢渡(さわんど)地区の住民団体が誘客をPRしようと、地区と上高地を結ぶシャトルバスやタクシーの出発式を初めて開いた。市も国内屈指の山岳観光地のアピール策を模索している。

 出発式はさわんどバスターミナルであり、市や地区の観光業者ら約20人が出席。バス乗客に餅や甘酒が振る舞われた。午前8時10分、この日4便目の上高地行きシャトルバスを見送った。環境省松本自然環境事務所(松本市)の高橋博幸所長はあいさつで「上高地は右肩下がりで客が減っている」と危機感を示した。

 市山岳観光課によると、上高地の観光客数(1〜12月)は2008年の154万7千人余から09年に130万7千人余に落ち込んだ。その後増減を経て、14年に120万台に。16年は123万2千人余で過去最少となった。

 かつては年200万人が訪問。長期的な国内人口の減少や、13年に混雑する夏季を中心に、上高地へのツアーバスの乗り入れ規制を拡大したため日帰りツアーが減ったことが影響したとみられている。市は、14年の御嶽山噴火や昨夏の長雨も要因とみている。

 期待を集めるのがインバウンド(海外誘客)だ。上高地の外国人宿泊者数(4〜11月、キャンプを除く)は13年に3842人だったが、台湾や香港などを中心に年々増加し、16年は1万119人と過去最高を記録。ただ、全体を押し上げるまでには至っていない。

 市は今後、首都圏へのPRを強める予定で、「誘客策に正解はなく、地元と模索を続ける」としている。

 上高地では27日に開山祭が開かれ、今年の本格的な観光シーズンを迎える。

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