木曽町福島の戦国時代が分かる地図「木曽福島 戦国探訪」

木曽町福島の戦国時代が分かる地図「木曽福島 戦国探訪」

長野県 木曽路 アウトドア・レジャー

戦国の木曽福島、地図に 城跡や歴史紹介

信濃毎日新聞(2017年4月26日)

 木曽町の第三セクター「まちづくり木曽福島」は、住民有志の協力を得て、福島地区に三つある戦国時代の城跡や関連施設の地図「木曽福島戦国探訪」を作った。木曽義仲から数えて19代目の木曽義昌(1540〜95年)や、武田信玄の三女で義昌に嫁いだ真理姫(1550〜1647年)も紹介している。

 戦国時代のファンが福島地区を訪れた際、同時代を紹介する地図や看板がない、と指摘していた。同地区では、飛騨方面から攻められた時のために応永年間(1394〜1428年)に小丸山城、1509年に上之段城が築かれた。非常時に逃げ込むため、義昌の父・義康は1556年、福島城を造った。

 義昌については、武田勝頼に反旗を翻した経緯や、織田信長と盟約を結び、徳川家康の傘下に入った後は豊臣秀吉の配下で木曽の所領を守ったことを紹介。晩年は千葉県旭市を治め、名君と評された、と記した。真理姫は義昌の死後、木曽町三岳で暮らした、としている。

 三つの城や義昌、真理姫に関連する場所や簡単な歴史も載せた。義昌と真理姫については、木曽青峰高校(木曽町)の今春の卒業生がイメージを膨らませて描いたイラストを載せている。

 地図は、県の地域発元気づくり支援金も活用して約30万円で日本語版、英語版を千部ずつ作った。関わった蓑島悦子さん(77)は「この地図で、福島の成り立ちが分かると思う。戦国ファンだけでなく、町民にも地図を見ながら歩いてほしい」と話している。

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