8カ国の作家による現代美術作品が並ぶアートフェスティバル=30日、越前市のシピィ

8カ国の作家による現代美術作品が並ぶアートフェスティバル=30日、越前市のシピィ

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国際丹南アートフェス開幕 越前市

福井新聞(2017年5月1日)

 丹南地域の産業を代表する紙や土、鉄などの素材を使った現代美術の祭典「国際丹南アートフェスティバル2017」(福井新聞社後援)が30日、越前市のシピィで始まった。日本を含む8カ国の作家80人による創造力豊かな作品約120点が、訪れる人を楽しませている。7日まで。

 同フェスティバルは、丹南地域の産業で用いる原材料を素材にした作品の展覧会を開こうと、実行委員会が1993年から開催。戦前から福井の前衛美術運動を率いてきた故土岡秀太郎の精神を引き継いでいる。

 ことしは日本人作家47人のほか、韓国やドイツ、イスラエル、オランダなど7カ国の33人が出展。シピィ2階の「特設美術館」2カ所に分けて作品を並べた。

 谷口康男さん(同市)の空間全体をアートとするインスタレーション作品「心」は、直角の立体が無数につなげてある。和紙を使い、全体は縦横それぞれ約3メートル。韓国の秦榮燮(ジンヨンスップ)さんのステンレス鋼を使った作品「A happy journey」は、つやのある風船型の立体約20個が台から伸びている。

 また、県内の小学生から大学、専門学生を対象にしたヤング現代アート展も同時開催。若い感性が光る計45点が並んでいる。大賞には清明茜里さん(鯖江中1年)林歩乃佳さん(鯖江高3年)城野優里さん(福井大1年)の3人が選ばれた。

 同フェスティバルは入場無料。最終日は午後3時まで。8月5~12日は大阪市で小品展、10月15~22日は神戸市で巡回展を開く。

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