社内にある偉人の石碑を紹介するため、碑の横に設置された看板=30日、大野市城町の柳廼社

社内にある偉人の石碑を紹介するため、碑の横に設置された看板=30日、大野市城町の柳廼社

福井県 勝山・大野

大野市3偉人、看板で紹介 碑の横に設置

福井新聞(2017年7月3日)

 大野市城町の柳廼社には、幕末の名君土井利忠に仕え、大野藩を支えた家老内山良休(りょうきゅう)ら3人にまつわる石碑がたたずんでいる。市は30日、地元の偉人を紹介しようと碑の横に看板を設置した。イラストとともに功績を解説している。

 石碑は、良休(1807~81年)と、軍事や教育面で活躍した良休の弟内山隆佐(りゅうすけ)(1812~64年)、藩政改革の中心人物だった中村重助(じゅうすけ)(1796~1845年)の功績をたたえて建立された。いずれも漢文で文字が彫られている。文末には「明治」と刻まれているが、建立時期などは分かっていない。

 良休の碑(土台合わせ高さ3・1メートル、幅1・06メートル)には約90センチ四方の看板が設置された。武士でありながらも商業を学び、大野藩の財政立て直しに尽力したことを紹介。利忠と良休をイメージしたキャラクターも添えられ、目を引いている。この日は早速、滋賀県から訪れた夫婦が看板の前で足を止めていた。

 利忠をまつる柳廼社は「天空の城」で知られる越前大野城への登り口にあり、「観光客から(石碑は)『誰の墓?』と聞かれることが多かった」と総代の前田善一さん(64)=泉町。市の担当者は「大野の偉人を観光客や地元の住民たちに知ってもらうきっかけになれば」と話している。

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