上田市の上田城跡公園内にある旧市民会館で開催中の特別企画展「400年の時を経て甦(よみがえ)る上田城」が17日、入館者5万人を達成した。会場前で記念式典があり、節目の入館者となった金沢市の美容師杉浦弘諭(ひろつぐ)さん(38)一家に、上田市別所温泉の宿泊補助券や地元産の巨峰などが贈られた。
杉浦さんは、妻恒子さん(41)と幼い娘2人の4人で県内を観光。昨年放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」を夫婦で楽しんでいたことから、連休に合わせて上田市を初めて訪れたという。恒子さんは「とてもびっくりした。これから一日、いろいろなものを見て帰ります」と喜んでいた。
企画展は、上田城や上田市ゆかりの戦国大名・真田氏をテーマに4月から始まった。スクリーンに400年前の上田城を再現した映像が流れるバーチャルリアリティー(VR・仮想現実)の体験コーナーが目玉で、「真田丸」で実際に使われた衣装など約150点も展示している。
11月30日まで。市の担当者は来館者数の推移を「ほぼ予定通り」とする。記念式典で母袋創一市長は「今後は国内外の方に訪れてもらい、10万人、15万人と増えていけばうれしい」と話した。