古澤さんの解説で作品に理解を深める来場者=金沢21世紀美術館

古澤さんの解説で作品に理解を深める来場者=金沢21世紀美術館

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日本の美、魅力に迫る 江戸絵画の真髄展、古澤さんが解説

北國新聞(2017年8月17日)

 金沢21世紀美術館で開催中の東京富士美術館所蔵「江戸絵画の真髄(しんずい)展」(北國新聞社、一般財団法人石川県芸術文化協会主催)は16日、日本画家の古澤洋子さんが作品解説に立ち、大勢の愛好者が名品の世界に浸った。古澤さんは狩野(かのう)派(は)や琳派(りんぱ)をはじめ多彩な作品を通し、日本人ならではの美意識や寸分の狂いもない構図、墨絵の魅力に迫った。
 古澤さんは、狩野派の「吉野山龍田川図屏風(よしのやまたつたがわずびょうぶ)」に大きく描かれた桜の花などを示し「日本画は見たままを描くのではなく、誇張したり、不要な部分を省いたりと作者の意図を込めることで、心に訴えかける効果がある」と指摘した。
 さらに古澤さんは、琳派の「秋草図屏風(あきくさずびょうぶ)」を紹介しながら「秋のもの悲しさ、切なさを美の中に取り込んだのは、日本人らしい」と話した。伊藤若冲(じゃくちゅう)や曾我(そが)蕭(しょう)白(はく)ら才能と個性が輝く絵師については「人と同じではない、面白い絵を描こうと考えた。墨絵なのに、どんな色も感じさせる力がある」と語り、来場者の想像力を刺激した。
 23日午後2時からは金沢学院大特任教授で日本画家の丹羽俊夫さんが作品解説を行う。

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