しなの鉄道軽井沢駅の旧ホーム。右側の(旧)軽井沢駅舎記念館の改札と、現ホーム(左奥)が行き来できるようになる=30日、軽井沢町軽井沢

しなの鉄道軽井沢駅の旧ホーム。右側の(旧)軽井沢駅舎記念館の改札と、現ホーム(左奥)が行き来できるようになる=30日、軽井沢町軽井沢

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軽井沢駅隣接「駅舎」10月27日開業 改札やカフェ新設

信濃毎日新聞(2017年8月31日)

 しなの鉄道は30日、上田市の本社で記者会見し、北佐久郡軽井沢町の軽井沢駅に隣接する「(旧)軽井沢駅舎記念館」を、改札やカフェを備えた駅舎として10月27日にオープンすると発表した。

 記念館は、新幹線開業に伴い取り壊された旧信越線駅舎を、町が1910(明治43)年当時の姿で復元。しなの鉄道は町から借り受け、誘客につなげる「駅ナカ」(駅構内)をリニューアルするプロジェクトの一環で活用する。

 1階に改札やカフェのほか、24席の待合室、駅事務室を備える。カフェは34席で、老舗栗菓子店の桜井甘精堂(上高井郡小布施町)が出店。桜井昌季社長(52)は、開発中の「モンブランパフェ」などを提供するとした。かつて貴賓室だった2階は、観光列車「ろくもん」の一部客向けのラウンジなどとする考え。

 このほか、改札を抜けた所にある旧1番線ホームと、現在の1・2番線ホーム間をつないで行き来できるようにする。近くに子ども連れを対象にした有料待合室も整備。下伊那郡根羽村産のヒノキ材を活用しつつ、電車の発着が楽しめるようガラス張りにする。ホームにはウッドデッキを敷く。

 全体のデザインは工業デザイナー水戸岡鋭治さん(70)が担当。4月に準備工事を始めており、9月から本格的な工事を進める。しなの鉄道の玉木淳社長(46)は利便性向上に加え、「駅北口一帯への誘導の強化、沿線の食や文化の発信、鉄道を守るための収益向上を目指す」と述べた。

 今ある橋上(3階)の改札は維持し、混雑解消を図る。プロジェクトでは別途、ミニトレインといった遊具や店舗も設ける計画で、全体は来年3月23日に開業する予定としている。

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