手回しオルゴール(下諏訪町のオルゴール記念館「すわのね」)。穴の空いた細長いカードを差し込み、ハンドルを回すと音楽が流れる

手回しオルゴール(下諏訪町のオルゴール記念館「すわのね」)。穴の空いた細長いカードを差し込み、ハンドルを回すと音楽が流れる

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「オルゴールで認知症予防」 諏訪東京理科大の篠原教授提案

信濃毎日新聞(2017年10月3日)

 音色やハンドルを回す動作が脳を活性化させるとして、諏訪東京理科大(茅野市)の篠原菊紀教授(脳科学)が、認知症予防に手回しオルゴールを使おうと提案している。諏訪地方は今も生産が行われており、地場産業の応援にもなるとしている。

 手回しオルゴールはゼンマイなどを使わず、手でハンドルを回す間だけ音楽が流れる。篠原教授は、学生3人に手回しオルゴールを操作させ、脳の部位ごとの血流量を調べた。ポップスなど5曲を奏でると、いずれも「前運動野」など運動に関連する脳の部位が活性化。ストレスなどを受けると活動が高まりやすい前頭葉下部が鎮静化する傾向も確認できたという。

 篠原教授は、手回しオルゴールには脳を活性化する「脳トレ」のような効果、不安を和らげるリラックス効果、曲に関する記憶を思い出させる効果があると推測。認知症予防に役立つ可能性があるとしている。

 篠原教授によると、介護施設ではお年寄りにとって懐かしい音楽を流し、記憶をよみがえらせる「回想法」も試みられているが、手回しの動作を通じた「軽い運動効果も同時に得られるオルゴールの方がより有効」と指摘。太ももの運動にもなる足踏み式のオルゴールなどがあれば、認知症リスクを高める糖尿病予防にも効果があるとみている。

 諏訪地方では終戦直後にオルゴール生産が始まり、1980年代には、三協精機製作所(現日本電産サンキョー、諏訪郡下諏訪町)が世界トップシェアを誇った。音楽と脳の関係を研究してきた篠原教授に、オルゴールを販売する観光施設「SUWAガラスの里」(諏訪市)の岩波尚宏社長が実験を依頼していた。

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