坂本龍馬の直筆書状に熱心に見入る来館者=13日、福井市立郷土歴史博物館

坂本龍馬の直筆書状に熱心に見入る来館者=13日、福井市立郷土歴史博物館

福井県 福井・永平寺

龍馬書状に熱視線 さよなら江戸幕府展開幕

福井新聞(2017年10月14日)

 大政奉還150年を記念した福井市立郷土歴史博物館の秋季特別展「さよなら、江戸幕府―大政奉還と幕末の二条城―」(福井新聞社共催)が13日開幕した。重要文化財の京都・二条城二の丸御殿の障壁画など貴重な史料60点が並ぶ中、注目を集めたのは坂本龍馬が福井藩重臣に宛てた直筆書状。29日までの限定公開とあって、初日から多くの歴史ファンが詰めかけた。

 書状は龍馬が暗殺される5日前に福井藩の中根雪江(せっこう)に宛てたもので、財政手腕を高く評価していた福井藩士三岡八郎(由利公正)の「新国家」への出仕を懇願する内容。龍馬が福井藩の人々を頼りにしていたことや、死の直前まで新国家建設に専心していた様子が伝わる。

 140点以上あるとされる龍馬の書状の中で「新国家」という言葉が確認されたのは初めて。封筒に「暗殺直前に書かれたものなので、誰も見てはならない」という内容の朱書きの付箋も張られ、これまで高知県内と江戸東京博物館でしか展示されていない。

 書状に熱心に見入っていた堀江幹郎さん(74)=福井市=は「高知県まで見に行こうと思っていたが、福井で見られて幸運だった。『新国家』の文字が生々しく、龍馬の切実な思いが伝わってくるよう」と話していた。

 特別展は11月26日まで。10月15日午後2時からは、京都市元離宮二条城事務所の学芸員による記念講演会がある。同博物館=電話0776(21)0489。

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