スマートグラスを掛けて映像を楽しむ乗客。わくわく感が高まりそう

スマートグラスを掛けて映像を楽しむ乗客。わくわく感が高まりそう

長野県 伊那路 アウトドア・レジャー

ゴンドラの「宇宙旅行」を 阿智で拡張現実新サービス検討

信濃毎日新聞(2017年10月20日)

 宇宙船に乗って「日本一の星空」へ―。星空を眺めるナイトツアーを開いている下伊那郡阿智村の「スタービレッジ阿智誘客促進協議会」が、同村のスキー場「ヘブンスそのはら」で拡張現実(AR)技術を使った新サービスを検討している。眼鏡型のウエアラブル端末「スマートグラス」を掛けてゴンドラに搭乗、標高約1400メートルのゲレンデまでの間、架空の惑星「ヒミルガ」へと宇宙旅行する映像を見ることができる。

 「日本一の星空」をうたい、ナイトツアーを始めて6年目。同スキー場には昨年度11万人超の観光客が訪れており、最新技術を使ってさらに楽しんでもらおうと考えた。

 細部は調整中だが、映像は約9分30秒。スマートグラスを掛けると宇宙船の操縦席のような映像が映り、黄色い小さなキャラクターが登場してイヤホン越しに、4光年先にあるヒミルガに向かう―と案内が始まる。ちなみにヒミルガの名は地元の地名「昼神」をもじったという。

 目の前に浮かぶ星座の紹介を聞いていると、宇宙空間の向こうから緑色の惑星がだんだん近づき、ゲレンデに到着するという趣向だ。映像は360度視界を動かして楽しむことができる。

 19日までの3日間、希望者約120人がこの「宇宙旅行」を体験。三重県いなべ市の会社員岡田真千子さん(25)は「360度どこを見ても映像がきれい。映像に集中していてゲレンデまであっという間」と楽しげに話していた。

 新サービスは同協議会とセイコーエプソン(諏訪市)、映像を手掛けたクレステック(浜松市)の共同事業。体験搭乗した人のアンケートを基に改良し、冬季のツアープログラム(12月9日〜来年3月31日)での導入を予定する。第三セクター「阿智☆昼神観光局」の松下仁さん(39)は「雨や霧で星空が見えない日もある。新サービスも使い、来て良かったという人を増やしたい」と話している。

伊那路 ニュース