上田市の上田城跡公園内にある旧市民会館で4月から開催してきた特別企画展「400年の時を経て甦(よみが)る上田城」(商工団体などでつくる信州上田まつり実行委員会主催)が30日、閉幕した。昨年放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」終了後の誘客策の目玉だった。来館者数は計226日間で11万7524人と、当初見込みの10万人を上回った。
市内外から訪れた真田ファンらが見守る中、旧市民会館玄関前で閉幕セレモニーを実施。母袋創一市長は「関係者のおもてなしの心で、来場者に満足してもらえたと確信している。『ポスト真田丸』の企画展は終わりを迎えたが、余韻や形をどう残すかは市として大きなテーマだ」と述べた=写真。
特別企画展は、ことし1月まで「信州上田真田丸大河ドラマ館」として使った旧市民会館の一部を市が8千万円をかけて改装。真田信繁(幸村)ら真田氏ゆかりの資料を展示し、大型のスクリーンに400年前の上田城を再現した映像が流れるバーチャルリアリティー(VR・仮想現実)の体験コーナーが人気を呼んだ。老朽化した旧市民会館は解体予定だが、取り壊しの時期は未定。