一之御渡りを見物する観光客らでにぎわう諏訪湖畔=10日、下諏訪町東赤砂

一之御渡りを見物する観光客らでにぎわう諏訪湖畔=10日、下諏訪町東赤砂

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諏訪湖「御神渡り」迫力の造形に歓声

信濃毎日新聞(2018年2月11日)

 3連休初日の10日、湖面の氷が割れてせり上がる「御神渡(おみわた)り」が5季ぶりに出現した諏訪湖には朝から多くの人が押し寄せ、神秘的な自然の造形に歓声を上げた。諏訪地方は5日の拝観式後も冷え込みが続き、せり上がりは日に日に成長。大勢を引き付けているが、湖畔の道路や駐車場は混雑が目立っている。

 湖面の向こうに八ケ岳連峰を眺めることができる岡谷市湊の湖畔では、観光客から「すごい迫力」などと声が上がった。初めて見物に来た埼玉県春日部市の公務員、堀井喬さん(30)は「御神渡りを知ってから3年越しの念願がかなった。氷が擦れ合う音も聞こえ、耳と目で楽しめた」と話した。

 岡谷市が近くに開設した臨時駐車場は朝から車でいっぱいに。昼すぎには順番待ちの車列ができ、近くの県道交差点付近は渋滞した。3本の御神渡りのうち、「一之御渡り」が間近に見える諏訪郡下諏訪町東赤砂の湖畔近くにある駐車場も終日混雑。岸辺を歩く観光客に、警察官が氷上に出ないよう呼び掛けていた。

 諏訪市のRAKO華乃井ホテルは、この3連休は満室で、白鳥和美社長は「御神渡りを見られるかといった問い合わせは多い。2月は宿泊客が少ない時季なので、御神渡りはなるべく消えずにいてほしい」。同市湖岸通りの温泉保養施設「片倉館」(重要文化財)も、御神渡り見物がてらの客が多いという。

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