福井出身の御用写真師、丸木利陽の写真約100点などが並ぶ企画展=24日、福井市の県立歴史博物館

福井出身の御用写真師、丸木利陽の写真約100点などが並ぶ企画展=24日、福井市の県立歴史博物館

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偉人の肖像写真ずらり 「幕末明治150年博」開幕

福井新聞(2018年3月26日)

 福井県、市町が連携する「幕末明治福井150年博」が24日、開幕した。11月まで福井県内全市町の35文化施設で、企画展や特別展が切れ目なく催される。初日は福井市の2館で企画展が始まり、県立歴史博物館は明治天皇の御真影(ごしんえい)を撮影した福井出身の御用写真師、丸木利陽(1854~1923年)の肖像写真を集めた「御用写真師が撮らえた明治人」を開催。伊藤博文や福沢諭吉、板垣退助ら明治を代表する人物の写真を見ることができる。

 丸木は福井城下に生まれ、福井藩士丸木利平家の養子となった。75年に上京して写真師の下で修行し、80年に現在の東京・霞が関1丁目に丸木写真館を開業。若い軍人や官僚、学者ら当時の有力者を撮影して名を高めた。88年には政府の依頼で明治天皇の肖像画を撮影。「御真影」撮影の写真師として皇族や華族、社会的地位の高い人物に重用されるようになった。

 同展では「御真影」をはじめ、肖像写真を中心とした約100点を公開。昭和天皇の幼少期の写真など歴代の天皇、皇族から、伊藤や板垣、榎本武揚ら時の政治家や軍人、由利公正や松旭斎天一といった福井出身の人物まで、各界の中心人物の写真、パネルが紹介されている。

 丸木は顔側面に光を当てることで鼻筋や頬を際立たせ、顔が平板にならないように撮影した。人物はカメラを直視せず、視線を斜めに向けている。これらは肖像写真のスタイルとして定式化されて、現代に受け継がれている。

 丸木が育てた数多くの弟子たちも紹介。中でも成田常吉は同時期に東京で活躍した福井出身の写真師で、現在の1万円札の福沢諭吉の肖像を撮影したと言われている。このほか、県内で活躍した写真師にも焦点を当てている。一般100円、高校生以下、70歳以上無料。5月20日まで。

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