焙煎したコーヒーを振る舞うイベントで、コーヒーの魅力を語る沢村明亨さん(左奥)=佐渡市羽茂大崎

焙煎したコーヒーを振る舞うイベントで、コーヒーの魅力を語る沢村明亨さん(左奥)=佐渡市羽茂大崎

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自然生かしコーヒー焙煎 飲み比べイベントも開催 佐渡

新潟日報(2018年5月18日)

 元地域おこし協力隊の沢村明亨(はるゆき)さん(47)が、佐渡市羽茂大崎の交流施設「大滝楽舎」で本格的なコーヒーの焙煎(ばいせん)に取り組んでいる。閉校した小学校を活用した施設の一室に焙煎所「オケサドコーヒー」を設け、焙煎から販売までを行う。沢村さんは「自然豊かで水もきれいな佐渡は焙煎に向いている。コーヒー作りを通じて地域に役立ちたい」と話している。

 大阪府出身の沢村さんは出版社などでの勤務を経て、2013年に佐渡市の地域おこし協力隊に着任。羽茂大崎に暮らしながら3年間、イベントの企画・運営や編集の仕事に携わった。

 任期を終え、佐渡で生計を立てていくことを考えたとき、思い浮かんだのが趣味のコーヒー。同じ豆でも、水や鮮度、焙煎のやり方によって全く違う味が引き出される。「きれいな水と空気に恵まれた佐渡。中でも羽茂大崎なら、ここにしかない一杯が作れるのではないか」と考えた。

 2017年1月に焙煎所を設立。コーヒー卸会社を通じて、世界各国の品質にこだわったスペシャルティコーヒーを仕入れ、温度や時間にこだわって試行錯誤を続ける。焙煎したコーヒーは島内のコーヒー店やカフェ、インターネットを通じて販売する。

 コーヒーの魅力を知ってもらおうと、5月からは毎月1回を目安に、地域別に選んだコーヒーとデザートを味わうイベント「大崎コーヒー天国」を始めた。12日は、アフリカ特集と題して、タンザニア、ケニア、エチオピア3カ国のコーヒーを、島内外から訪れた約30人に振る舞った。

 参加した中興の会社員男性(55)は「じっくり飲み比べると、味の違いがわかって面白い」と驚いた様子だった。

 「コーヒーは好きだが、本当は出版の仕事も進めたい」と笑う沢村さん。ことし夏には、焙煎所で期間限定のカフェを運営する構想も描く。「羽茂大崎は移住者に対して温かく、技術を持った人も多い。コーヒーを通じて、集落内外の人々が交流する機会をつくっていきたい」と力を込めた。

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