衣装デザイナー時広真吾さん(東京)が手掛ける舞台「第7回美の種in金沢 ひとあしに花がふり」(北國新聞社後援)は21日、県立能楽堂別館で開かれ、来場者が衣装と朗読、ダンス、生け花で構成された幻想の世界に浸った。
地元アーティストと取り組む「美の種プロジェクト」公演で、開催は3年ぶり。泉鏡花の戯曲「海神別荘」の一節から着想した九つのシーンが展開した。
会場に花道が設けられ、時広さんの衣装と竹園裕子さん、宇都宮千佳さんの舞いが融合し、出演者に花を生ける杉本青門さんの「装花」、三宅エミさんの詩の朗読などの演出が美の力を感じさせた。最終日の22日は午後1時半から開演。