富山県の高岡市商工会青年部(山口克次部長)は11日、高岡市中田コミュニティセンターと中田中央公園で「中田春まつり」を初めて開く。さまざまなブースを設けて地域の伝説や特色を表現し、住民らをもてなす。同青年部のメンバーは「イベントで地域を元気にしたい」と意気込む。
9月に同会場で開かれる恒例行事「中田かかし祭」が3年連続で中止となっていることから、住民らの憩いの場をつくろうと企画。同地区は、平安末期の武将・木曽義仲が放った矢の先から水が湧き出し、士気を回復したと伝わる「弓の清水」があるほか、源平合戦では義仲軍が参戦した「般若野の戦い」が繰り広げられた。夏にホタルが飛び交うことでも知られる。
まつりでは、弓の清水の伝承のように来場者の疲れを癒やす場として牛すじカレーやタコスなどの飲食コーナーを用意。事前予約制のテントサウナや、般若野の戦いをイメージした小中学生対象のeスポーツ大会、雪合戦のようなニュースポーツ「クリング」の大会も行う。
元大相撲力士で妻が高岡市出身の豊ノ島大樹さんをゲストに迎え、夜はホタルを表現したイルミネーションや花火の演出もある。同青年部の青江威一郎さん(39)は「地域に愛着や誇りを持ってもらえる祭りにしたい」と話している。
テントサウナやeスポーツ大会、クリングの予約は6日まで電子メールで受け付ける。アドレスはnakada.harumatsuri@gmail.com