福井県大野市の風習「半夏生サバ」を世界にPRしようと、大野市商工会議所青年部などは来年1月31日に、同市明倫町の越前おおのまちなか交流センターで、焼きサバずしで世界一の大きさのモザイクアートを作り、ギネス世界記録に挑戦する。400人の参加者を今月26日まで募集している。
同市には夏至から数えて11日目に焼きサバを食べる風習がある。江戸時代に大野藩主が田植えで疲れた農民に栄養をつけてもらおうと、飛び領地のあった越前海岸から運ばせ、丸焼きサバを奨励したのが始まりとされている。
その半夏生サバの認知度向上と大野の食文化を広めることを目的に、同市の結(ゆい)の故郷(くに)発祥祭の一環として同青年部が企画した。青年部は毎年、半夏生に合わせ「半夏生サバ買いだしウオーキング」事業を実施している。
モザイクアートの現在の公認記録は今年11月17日に更新されたノルウェーの40・78平方メートル。当日は2万5千貫の焼きサバずしで縦横6・5メートル、42・25平方メートルの作品に挑む。ギネス・ワールド・レコーズ社の記録認定員が訪れ、成否を判断する。
青年部の田嶋大樹会長は「天空の城として話題となっている越前大野城とともに全世界にアピールし、多くの人に大野を訪れてもらえるきっかけになるよう成功させたい」と意気込む。青年部サバギネス委員会の山田育郎委員長も「家族や友人と貴重な世界一の瞬間を一緒に味わってほしい」と参加を呼び掛けている。
小学生から70歳までの健康な人を募集。小学1~3年生は保護者の同伴が必要。参加料は2千円。参加記念品として焼きサバずしとオリジナル記念手拭い、参加認定書が配られる。同会議所や各公民会などに置く申込用紙に必要事項を記入し、同会議所までファクスする。
問い合わせは同会議所=電話0779(66)1230、FAX0779(65)6110。