天神人形24体と随臣がずらり並ぶ「武生天神アセンブル」=17日、福井県越前市蓬莱町のまちなかプラザ

天神人形24体と随臣がずらり並ぶ「武生天神アセンブル」=17日、福井県越前市蓬莱町のまちなかプラザ

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天神人形、24体集結 華やか、越前市で企画展

福井新聞(2015年4月19日)

 旧武生市に伝わる天神人形を集めた企画展「武生天神アセンブル」が17日、福井県越前市のまちなかプラザで始まった。初日は地元の男性らが多く訪れ、かつて自分の家に飾っていた人形を思い出していた。5月10日まで。

 旧武生市では、長男が誕生すると、初節句の祝いとして妻の実家が天神人形を贈る独特の風習があった。越前府中を治めた前田利家に起源があるとされている。

 企画展は、越前市観光協会が主催。木彫りを中心とした天神人形24体と、その両側に位置する随臣がずらり並んでいる。黒い衣に身を包んだ「天神様」は、刀や台の部分に細やかな彩色が施されており、全体的に華やかな雰囲気となっている。最も古い品は慶応元(1865)年で、平成に入ってから作られた品もある。

 懐かしさからか、初日は地元の男性の姿が目立った。かつては祖父、父を含め3代の天神人形を家に飾っていた越前市元町の余川顕(あきら)さん(81)は「目を輝かせて人形を見た覚えがある。こうやって集めて展示するのはいいこと」と話していた。

 一方、福井鉄道福武線の新車両などを目当てに東京から訪れた梶原広行さん(50)は「全国いろいろな地域に行っているが、天神様の人形は初めて見た。かなり珍しいのでは」と興味を持った様子だった。

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