越前市の日野川にかかる万代橋に20日夕、近くの武生三中の生徒がデザインしたイルミネーションオブジェが設置された。紫式部やコウノトリなど地元要素をふんだんに取り入れており、来年3月まで毎日点灯する。
同校の美術部員24人が11月上旬から、デザインや制作を進めてきた。橋の耐震補強工事を行っている建設業の高野組(同市)が資材の提供や設置などで協力した。
イルミネーションは橋の側面にあるつり足場の2カ所に取り付けた。いずれも縦約2メートル、横約10メートル。紫式部の長い髪が川となり、上空をコウノトリが飛んでいる絵柄と、菊の周囲をアユが元気よく泳ぐ絵柄の2種類で、青や赤、黄色などに光る電飾を使った。
午後4時半すぎ、生徒や同社員らによるカウントダウンで点灯した。薄暗くなった屋外にカラフルなイルミネーションが姿を現すと、歓声と拍手が起こった。
美術部長の服部瑞姫さん(2年)は「とってもカラフルなイルミネーションになった。見た人に越前市っていいところだなあって思ってもらいたい」と完成に感慨深げだった。