生き物を育む福井県越前市の「コウノトリ呼び戻す農法」で作った酒米の純米吟醸酒「かたかた」が、このほど発売された。3年目となる今回は、限定600本の販売。
かたかたは、コウノトリをシンボルとした同市白山地区の商品の一つ。2013年から、いずれも同市のJA越前たけふ、コウノトリ呼び戻す農法部会、片山酒造などが連携し製造している。
今回も農法部会メンバーの農事組合法人「まっきーの杜(もり)」が、地区内に作付けし無農薬無化学肥料の同農法で育てた酒米「五百万石」を100%使用。片山酒造が醸造した。すっきりとした飲み口に仕上がったという。
商品名は、コウノトリが他の個体とコミュニケーションをとるためくちばしを打ち鳴らす音に由来する。同酒造の片山達夫社長は「友達や家族らと会話を楽しむような場で、味を楽しんでもらえれば」と話している。
720ミリリットルで税込み2160円。同市、南越前町のコープたけふ計3店と山口商店(同市堀町)で購入できる。問い合わせは、コープたけふ本社=電話0778(22)3333、山口商店=電話0778(28)1206。