2016年度のグッドデザイン賞を受賞した、佐渡市相川地区に設置された案内看板

2016年度のグッドデザイン賞を受賞した、佐渡市相川地区に設置された案内看板

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相川 金銀山案内看板に"勲章" 本年度グッドデザイン賞

新潟日報(2016年12月21日)

 世界遺産登録を目指す佐渡金銀山の中心を成す相川地区に、佐渡市が今春設置した案内看板が島内で唯一、本年度の「グッドデザイン賞」を受けた。周囲の町並みと調和するデザインや、遺跡の位置を分かりやすく伝える図の表示などが評価された。

◎景観と調和 分かりやすい

 グッドデザイン賞は日本デザイン振興会(東京)の主催。本年度は国内外の1229件が受賞した。うち本県からは23件が選ばれた。

 市では昨年度、鉱山町の町並みが良好に残されているとして、国の「重要文化的景観」に選定された相川地区の市街地に、案内看板を整備した。点在する遺跡を訪れやすくすることなどが目的だった。

 今回受賞したのは、観光施設「史跡佐渡金山」や京町通りといった主要地点にある8基の大型看板。高さ185センチのアルミ鋳物で、落ち着いた風合いが特徴だ。

 相川地区でふれあいガイドを務め、観光客らを案内する岩立恒さん(72)は「地図も記されているので、どこにいるかが一目で分かる。デザインが斬新で関心を示す観光客も多い」と語る。

 デザインした東京都内のデザイン事務所代表、南雲勝志さん(60)=南魚沼市出身=は「地域の持っている雰囲気に、マイナスにならないようなデザインを第一に心掛けた。重厚感があり、相川の風景にもなじんでいると思う」と話す。

 市世界遺産推進課では「世界遺産登録を見据え、町並みに溶け込んで来訪者を誘導する案内看板を今後も整備していきたい」としている。

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