鯖江市の特産「さばえ菜花米」を育てる市内各地の水田などで、さばえ菜花が花を咲かせている。褐色の風景にお目見えした"黄色いじゅうたん"が、ひときわ鮮やかな色彩を放っている。4月8、9日には同市舟枝町で「さばえ菜花まつり」(福井新聞社後援)も開かれる。
さばえ菜花米は田植え前に土壌に菜花をすき込み、有機肥料として育てるコシヒカリ。市内の3生産組合、12個人が約34ヘクタールの水田で生産しており、菜花が彩る水田は鯖江の春の風物詩になっている。
同市舟枝町の水田では、黄色い花が一面に広がり、沿道に車を止め写真に収めるドライバーの姿も見られた。花はすき込み作業が始まる4月上旬まで楽しめるという。
まつりは農業組合法人エコファーム舟枝周辺で開催。お好み焼きやクッキーなど菜花を使った料理を販売する「なばなマルシェ」を開設し、菜花の迷路も用意。先着100人にさばえ菜花をプレゼントするほか、すき込みのデモンストレーションを披露する。会場とJAたんなん本店、中河公民館を20分間隔で結ぶシャトルバスも運行する。