堀口大学ゆかりのタカサゴユリ。白く上品な花を咲かせた=23日、佐渡市

堀口大学ゆかりのタカサゴユリ。白く上品な花を咲かせた=23日、佐渡市

新潟県 佐渡 花・紅葉

堀口大学ゆかりのタカサゴユリ見頃 原黒のホテル

新潟日報(2017年8月25日)

 佐渡市原黒の「ホテルニュー桂」で、詩人・翻訳家の堀口大学(1892~1981)ゆかりのタカサゴユリが見頃を迎えている。ホテルのおかみ渡辺てるみさん(60)の父・故佐藤茂樹さんが、堀口から種をもらい育てたユリの子孫で、白く清らかな花が観光客を迎えている。

 堀口は東京生まれ、長岡育ち。フランス近代象徴詩を日本に紹介し、自らも多くの創作詩を残した。佐藤さんは生前、等弥(とみ)神社(奈良県桜井市)の宮司を務めており、堀口の旧友の作家・佐藤春夫の句碑が境内にあった縁で堀口と交流していた。

 佐藤さんが1974年に神奈川県の堀口宅を訪ねたところ、ユリの種をもらった。神社に持ち帰り、大切に育てて増やした。30年ほど前、娘の渡辺さんが佐渡へ嫁いだ後、佐藤さんは「堀口ゆかりの地である新潟でもユリを育ててほしい」と、種を毎年送ってきたという。

 渡辺さんは、ホテルの庭に種を植えるなどして少しずつ増やし、現在約50本を栽培している。「訪れた人が不思議な縁のあるユリの花を見て、堀口に関心を持ってもらえたらうれしい」と話している。

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