日本六古窯サミットに先行して開幕した巡回展=28日、越前町小曽原の越前陶芸村文化交流会館

日本六古窯サミットに先行して開幕した巡回展=28日、越前町小曽原の越前陶芸村文化交流会館

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六古窯の未来探る 日本遺産記念サミット

福井新聞(2017年11月29日)

 日本六古窯の日本遺産認定を記念した「日本六古窯サミット2017」が12月2日、越前町の越前陶芸村文化交流会館で開かれる。越前焼や備前焼(岡山県備前市)、瀬戸焼(愛知県瀬戸市)など遺産を構成する国内6市町の首長、陶芸家ら約100人が集い、遺産の共通の価値を確認し未来を展望する。サミットに先行して28日、6産地の中世と現代の作品を紹介する巡回展が同会館で開幕した。

 サミットは六古窯の構成市町間で交流を深めようと、1988年から各産地持ち回りで開催している。今回は、4月に六古窯が日本遺産に認定されたことを受け、「六古窯日本遺産活用協議会」が進めている国内外へのPRなど連携事業の方向性を発信する場となる。

 テーマは「六古窯の原点と未来」。午後1時に開幕し、越前町の内藤俊三町長ら6市町の首長、陶芸家が産地の歴史や特徴、作陶の現状などを発表。同協議会の高橋孝治クリエーティブディレクターが、六古窯の共通事業について基本コンセプトや具体案を披露する。国内外PRに向け制作中のプロモーション映像の概略も公開される予定。

 夏以降、6産地の視察を重ねながら共通の遺産価値とともに事業の方向性を探ってきた高橋さんは、今回のサミットを「しっかり歴史を掘り下げ、これからについて議論を深める機会にしたい」と話す。

 六古窯の未来をテーマに各産地の陶芸家が話し合うパネルディスカッションや、セラミックス技術の専門家による研究発表もある。午後6時からのレセプション(交流会)以外は、だれでも自由に参加できる。3日は六古窯関係者による町内の日本遺産構成文化財の視察が行われる。

 また越前をはじめ6産地を巡回する展示コーナーがサミット会場に設けられ、先行して公開が始まった。サミットテーマの「原点」と「未来」を6産地の作品から考察する約100点を並べた。産地ごとにブースが設けられ、「原点」として中世の壺(つぼ)や鉢、「未来」として産地の伝統を受け継ぎながら時代に合わせた新しい陶器づくりに挑戦している現代の多彩な品が展示されている。

 越前のブースでは、越前焼が発祥した平安末期の壺「三筋壺(さんきんこ)」や、全盛期だった室町時代の壺などを出展。土本訓寛さん(越前町小曽原)ら若手陶芸家の器も並ぶ。10日まで。入場無料。

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