4月から一般公開される無名異坑の坑内=佐渡市相川地区(ゴールデン佐渡提供)

4月から一般公開される無名異坑の坑内=佐渡市相川地区(ゴールデン佐渡提供)

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佐渡金銀山 無名異ルーツ間近に 原料採掘の坑道4月公開

新潟日報(2018年3月20日)

 佐渡市相川地区にある相川金銀山の坑道の一つ「無名異(むみょうい)坑」が、4月から一般公開される。佐渡名物の焼き物「無名異焼」の原料となる赤い岩石が採れることで知られる坑道だ。鉱山の観光施設を管理するゴールデン佐渡(佐渡市相川地区)は「金銀山の新たな側面に触れてほしい」と呼び掛けている。

 採掘当時のままに残る坑道の100メートルほどを、ライトで照らして巡ることができる。坑内では、無名異焼の原料となった赤い岩石やトロッコのレール跡などが見られる。

 無名異坑は、江戸時代に開発され昭和中期まで掘られたが、廃坑となった。坑内で採れる赤い岩石には酸化鉄が多く含まれており、江戸時代に砕いて粘土状にした上で無名異焼の原料に使われたほか、止血の薬としても利用された。

 無名異焼は落ち着いた朱色の肌合いが特徴で、2003年には相川地区の陶芸家五代伊藤赤水さんが、無名異焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定を受けた。

 佐渡金銀山の世界遺産登録を目指す中、市民の鉱山への関心が高まっており、市民の要望に応えようと無名異坑の公開を決めた。ゴールデン佐渡は「手つかずの坑道の姿が残っている。山師になったつもりで、探検気分を満喫してほしい」としている。

 予約制のガイドツアー形式で、1組2人から10人まで受け付ける。見学時間は100分。中学生以上が対象。1人2400円(中学生は1200円)。以前から公開されている坑道「大切山(おおぎりやま)坑」の坑道も、ツアーのコースに組み込まれている。

 問い合わせはゴールデン佐渡、0259(74)2389。

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