源氏物語を題材にした切り絵と竹灯籠が並ぶ企画展=福井県の越前市武生公会堂記念館

源氏物語を題材にした切り絵と竹灯籠が並ぶ企画展=福井県の越前市武生公会堂記念館

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光で描き出す源氏物語、幻想的 切り絵と竹灯籠コラボ

福井新聞(2018年5月9日)

 源氏物語の世界を表現した「光と影が織り成す源氏物語 切り絵と竹灯籠展」が福井県の越前市武生公会堂記念館で開かれている。「帖(じょう)」ごとの情景をイメージした幻想的な102点が来場者を魅了している。6月3日まで。

 切り絵作家、神谷雪子さん(71)=群馬県前橋市=の69点と竹灯籠作家、白川喜代次さん(72)=滋賀県竜王町=の33点。神谷さんは2007年から切り絵を始め、源氏物語を読んで思い浮かべた情景を作品にしている。13年に竹灯籠作りを始めた白川さんは、神谷さんの源氏物語シリーズなどを基に制作に取り組んでいる。昨夏、コラボ展を群馬県の日本切り絵百景館で初めて開いた。

 第5帖「若紫」の切り絵は、紫の上のあどけない表情や庭に生えた樹木の葉まで、白と黒で繊細に表現。竹灯籠は紫の上を題材に、ドリルや糸のこを駆使して優美な曲線を描いた。第9帖「葵」の切り絵は、六条御息所の生き霊を上半分に大きく描き、第4帖「夕顔」の竹灯籠は、光源氏の着物の模様を1~2ミリの線で繊細に表している。

 神谷さんは「私なりの源氏物語を楽しんでもらえれば」。白川さんは「切り絵をどう彫刻で表現するか工夫を凝らした」と話していた。

 紫式部が生涯でただ一度都を離れ、越前国府が置かれた現越前市に暮らしたことから、同館は源氏物語に関する企画展を毎年開いている。

 5月27日午後1時半から、切り絵のワークショップがある。企画展の入場料は大学生以上200円、高校生以下無料。月曜休館。

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