試作品を手に、実際に宿を訪れて使用感を確認する留学生=南魚沼市石打

試作品を手に、実際に宿を訪れて使用感を確認する留学生=南魚沼市石打

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Welcome! 指さし会話帳でおもてなし 南魚沼

新潟日報(2018年5月18日)

 外国人客を迎えるため、南魚沼市観光協会は市内の民宿や旅館に配る、英語や中国語を記した「指さし会話帳」の制作を進めている。言葉のハードルを下げるのが狙い。試作品が完成し、国際大学(南魚沼市)の留学生が民宿に泊まって、使い心地や言葉の正確性をチェック。観光協会は学生らの意見を反映させ、夏までに完成させる予定だ。

 インバウンド(訪日観光客)拡大を目指した取り組み。地元ではスマートフォンの翻訳機能などを活用する宿がある一方、お年寄りのみで経営する宿では外国語がまったく通じないケースもある。そこで機械を使わず、気軽にコミュニケーションが取れる指さし会話帳に目を付けた。

 会話帳には「ご予約のお名前を教えてください」(宿側)、「(食材)は食べられません」(客側)などの日本語に、外国語が併記されている。客・宿それぞれが言葉を指さして会話をする。チェックインから食事、浴衣の着方まで宿泊に必要な要素を網羅した。

 4月中旬には試作品を手に米国・中国・台湾からの留学生が宿を訪れた。「アルコールに関する項目が必要」「香草が苦手かどうか聞く項目も必要では」などの声が出た。台湾からの留学生(29)は「必要十分な内容。僕ら外国人からしても、会話帳があれば助かると思う」と評価した。

 留学生のアドバイスを元に英語と中国語(簡体字・繁体字)の3バージョンを仕上げる予定。留学生を迎えたベルビューニシウラ(南魚沼市石打)の根津聡さん(38)は「会話帳があれば『困ったら使えばいい』と宿にとって安心感につながる」と期待した。

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